ohyama-batonz

記事一覧(49)

【コラム】文無しブサメン 遂に天下を獲る!

歴史上の偉人で人気のある人物のベスト10を作ると、必ず入ってくるのが織田信長、徳川家康、そして豊臣秀吉といった戦国武将。 最近は織田信長が一番人気なのだそうですが、これは大河ドラマなどのTV番組の影響が大きいようで、昔は今ほど人気はなかったようです。 一方戦前、戦後と一貫して根強い人気を誇るのが、太閤こと豊臣秀吉。 勿論大阪での人気は、別格です。 織田信長や徳川家康と違うのが、元々いいところの御曹司だった2人と違って、そこらの一介の農民出身でありながら、其の才覚だけで天下をとった日本史上たった1人の人物だという点。 その点で古くから庶民の憧れの的、スーパーヒーローなわけですね。 この手の裸一貫で天下を取る、という人物は世界の歴史を探してみても以外と少ないもので、最初は良くても最後に勝つのは大抵いい血筋の人間だったりするのが歴史の真理。ほんと格差社会はいつの世も厳しいものですね。 さて、お隣中国でもこの手の事情は一緒のようで、あれだけ長い歴史を持ちながら、本当の裸一貫から皇帝にまでのし上がった人物はたった2人しかいません。 1人が漢を建国した劉邦、そしてもう1人が明の建国者朱元璋です。 今日は、そんな世界中の非リア充の星、朱元璋のお話です。☆ ブサメン、一文無しの天下人 ☆朱元璋が生まれたのは元の末期1328年のことです。 この頃にはかつて全世界の覇を唱えたモンゴル帝国も、もはやすっかり落ち目になりはて、元も皇位争いで13年の間に7人も皇帝が変わるという大混乱状態になっていました。 朱元璋は8人兄弟の末っ子として生まれましたが、元朝末期の混乱で食べるものもなく親兄弟は次々と餓死、或いは疫病に倒れ、朱元璋ただひとり、辛うじて乞食坊主として生き残るという凄惨だったのです。先ほど世界史上裸一貫で天下を取った人物はほとんどいない、と言いましたが、それでも多少のバックグラウンドはあるもので、ここまで悲惨な境遇から身を起したのはもしかしたら朱元璋ただ一人かもしれません。 さて、彼が二十歳になった時、さしもの元も遂に終わりの始まりを迎えます。 塩の密売商人だった方国珍という人が元朝に反旗を翻したのを切っ掛けに全土に反乱が波及したのです。 なかでも白蓮教徒による反乱軍、紅巾軍の勢いは強く、一時教祖韓林児を皇帝に、宋を名乗り、首都大都(北京)に迫るほどでした。 この時、朱元璋が身を寄せていた寺も紅巾軍によって焼きはらわれてしまい、これを機に朱元璋は逆に紅巾軍に加わることになったのだそうです。

【連載】トラブル王が語るM&A失敗談 ③浜の真砂は尽きれども、世に粉飾の種は尽きまじ

5月25日の失敗談がなぜか好評という話は先日しましたが、その続報です。なんと、その記事をご覧になった昔お世話になったコンサルタントの方から、製造業の事業承継の本を一緒に書かないかというお誘いがありました。詳しい内容は固まりましたらまたご連絡しますね。それにしても、全くもって何がどう繋がるのか分からない世の中ですねえ。という訳で無事連載3回目を迎えた今日は、建設業のトラブルの思い出です。実は私の実家は工務店。そんなわけでこの分野は結構強い方だと思うのですが、それでも若い頃は結構痛い目にあいました。その一つが、この業界の宿痾とも言える「粉飾決算」。正直今更思い出したくもありませんが、例のよって恥を忍んでお話ししますね。☆  なぜ建設業に粉飾決算が多いのか? ☆さて、問題の企業の話をする前に、何故建設業に粉飾決算が多いのか、ということについてお話をしておかなければいけません。一言で建設業と言いますが、建設業法上に規定されているだけで29業種、46万7000社もあるという巨大産業ですから、勿論、全部が全部粉飾が多いなどということは決してないのです。一般に建設業のM&Aで粉飾決算に注意が必要、とされているのは主に公共事業が多い会社だとされています。では何故、公共事業に関係する建設業に粉飾が多いのか?それは公共事業は基本、入札を行い落札するというプロセスが必要だからです。

【コラム】世界最初の生物兵器はペストだった!?

もう歴史コラムばっかりのこのブログですが、なんと昨日の『連載 トラブル王が語るM&A失敗談 ②トリクロロエチレンは死の香り』は実用記事初めてのスマッシュヒットとなりました。なんか、失敗談がヒット記事というのはいまひとつ釈然としないものがなくはないですが、世の中そういうものということで、このシリーズは連載続行ということで。もっとも続ければ続けるほど、恥を晒していくような気がしなくもありません。さて、先日マラリアのお話(【コラム】イタリア式 『蛮族ホイホイ』)なんぞを書いたのですが、世の中には色々な方がいるもので、同じ中世ならマラリアよりペストの話が聞きたい!?という奇特なリクエストを受けたので、今日はご要望にお応えしてペストのお話などして見ましょう。☆ 人類最初の生物兵器はモンゴルのものだった ☆さて、その昔、中央アジアのクリミア半島にカッファ(現フォドシア)という町がありました。 この街は世界で唯一イスラエル以外にユダヤ教を信奉した国家ハザール王国(アシュケナジム系ユダヤ人の源流といわれいます)の都市です。ハザール自体はモンゴル帝国(キプチャク汗国)に滅ぼされてしまったのですが、海軍のないモンゴル軍は黒海に面したこの都市までは落とすことができず、イタリアのジェノバやベネチアとの貿易によって、黒海最大の貿易港として繁栄を続けていました。しかし経済的繁栄というのは、えてして格好の標的になるもの。当然この繁栄をモンゴル人が見過ごすはずはありませんでした。 1346年、キプチャク汗国の皇帝ジャニベク・ハーン率いる大軍が、遂にカッファの街を包囲したのです。

【連載】トラブル王が語るM&A失敗談 ②トリクロロエチレンは死の香り

自分の失敗談を人に話をするのは正直些か気が引けるのですが、ここは一つ、皆さんの失敗を一つでも少なくするために、恥を忍んでお話しましょうシリーズ第2回目。 今回の失敗は正直、駆け出しのM&Aアドバイザーだった私を退職寸前に追い込んだ致命的とも言える今でも思い出したくもないトラブルのお話です。因みに後にも先にも私が売買契約そのものを遡って無効にした上で、フィーを全額返金したのはこの一例だけだったりします。 それだけに嵌るとインパクトが大きいトラブルなので、是非他山の石と思って読んでくださいね。☆ メーカーのM&Aのポイントとは? ☆  さて、もう20年以上前のことになりますが、ある金属の精密加工を専門にしている会社のM&Aのお手伝いをしたことがあります。作っているものはオーディオ装置向けのフライホイール、日本語で言えば弾み車という部品。年商10億円くらいで5000万円以上は毎年コンスタントに利益を出している優良企業でした。実は、この会社は・・・・・と言いたいところですが、本題に入る前に、ここでメーカーのM&Aについての基礎中の基礎みたいな話をしておきましょう。実はメーカーのM&Aには財務内容などより最初に把握しておくべき事があるからです。まず最初に把握すべきこと、それは1)『加工の方法』2)『加工する材料の種類』の2つです。そしてこの2つが決まると必然的に『使用する工作機』が決まり、その工作機の種類によって会社の作っているものや技術力が大体掴めるようになる、というのがM&Aにおける定番の事業の把握方法なんですね。