WeWork六本木にコ・ワーキングスペースを開設

本当に偶然なのですが、&Bizの立ち上げの時、奇しくも何人かの方に全く同じことを言われました。


「そもそも、大山さんがいつまでも丸の内にいたらダメですよ。せめてWEWORKに一席でも借りて、スタートアップの感性や人脈を作らないと」


上場会社の創業と経営に関わったことがあるとは言え、私ももう50歳ですから、この歳で新しい仕組みを作ろうとなると、どうしても最新のテクノロジーや新しいビジネスモデルに対する感性というのが鈍るというもの。

最悪、成功のジレンマという奴で、昔の成功体験に引っ張られて、旧態然としたサービスを作り上げてしまう可能性があります。

又これは東京の土地柄なのですが、IT系やファッション系など新しい感性をもった仕事は、どちらかというと渋谷や六本木など東京西部から生まれることが多く、金融やメーカーなど高い信頼と品質をベースにした重厚な企業は丸ノ内や大手町など東京東部に集中する傾向があります。

高い品質と付加価値をベースに、全国の多数の企業や金融機関とお取引をしている日本M&Aセンターが丸の内にあるのは当然としても、これから新しいビジネスを創ろうとしている&Bizは、やはり渋谷や六本木で、新しい感性や、新しい人脈を作るべきじゃないの、というのが彼らの意見なんですね。


さて、彼らおススメのWeWorkとは何なの?ということなのですが、2010年に創業し、現在世界16カ国49都市に展開するスタートアップ向けのシェアオフィスというか、コワーキングスペースを運営する企業のこと。

なんだ貸し事務所屋かというなかれ、なんと現在の延べ会員数は約17万9000人で、その時価総額は驚くなかれ200億ドル(約2兆1400億円!)。

先日日本のソフトバンクが44億ドル(4708億円!)もの巨額を同社に投資し、日本でもサービスを始めたことで話題になりました。


WeWorkの他にない特徴は、シリコンバレー風のお洒落な設備もありますが、なんといっても彼らが提供するコミュニティ。

物の本によると起業家らが集まり、一緒に働く仲間や取引先を見つけることができるほか、ワークスペースを共有する者同士が共に成長する、コワーキングスペースならではのつながりを築くことができる・・・のだそうですよ。


ということで、人のアドバイスは素直に聞くのが私の数少ない取り柄ですので、早速六本木のアークヒルズサウスにあるWeWorkのコワーキングスペースの利用申し込みをしてみることにしました。

日頃は丸ノ内の本社オフィスで仕事をしていますが、今後はコ・ワーキングスペースとして、あるいは様々なスタートアップ企業との出会いの場として、色々と有効活用して行きたいと思っています。

こちらがオフィスの正面です。アメリカっぽくてちょっとおしゃれな感じですよ。


入ってみると・・・何といきなりイベントやってました!

しかもどこぞの中国企業さん?による日本的超有名声優さんのイベントのようで、歌あり、ビンゴありと大賑わい。

紹介の中国語字幕によればお名前は小早川千明さん、ゴットイーターや花開物語(花咲くいろは?)、動物朋友(けものフレンズ?)文豪猟犬(文豪スレイドックス?)でご活躍のようです。

実はこのイベント、マネックス証券やライフネット生命の創業にも関わった著名エンジェル投資家の谷家衛氏が4月20日に創業したばかりのブロックチェーンに関わるニュースメディア『LONGHASH株式会社』の創業イベントでした。

イベントが中国語だったのは、社長さんが中国の著名ベンチャーキャピタリストだからのようですが、何ともインターナショナルな雰囲気ですね。

因みにこの後は開発者向けイベントであるハッカソンが開かれており、一転していかにもテクノロジー企業という感じでした。

六本木のWeWorkを舞台に、声優さんのイベントあり、ハッカソンありと、同じ創業企業とはいえあまりに違う雰囲気に、初っ端からショック受けまくりでした。



奥はプライベートスペースや会議室になっています。流石に出資者らしくソフトバンクのオフィスや、デンソーのような巨大企業のスペースもあります。大手企業さんといえど若い起業家のエネルギーや発想を取り入れるのは大事ですからね。


簡易コンビニ見たいなコーナのほか、平日はコーヒーやビールも飲み放題です。

更に今日は1日中イベントをやっていたので、主催者様が多分お持ち込みされたお寿司やピザも食べ放題で、ちょっとだけアメリカのIT企業のフリードリンク・フリーフードの雰囲気が味わえました。


オフィスとしては、プライベートスペース以外には、こんな感じで開いているテーブルやソファーはいつでも使えます。

因みに今日はここで&Bizの経営計画会議です。

私は集中的に様々なアイデアを出したり、長期的な計画を立てるときなどは、東京のオフィスを離れて合宿をすることが多いのですが、今後はここが合宿の場所になりそうです。


結局昼の11時から夜の11時まで都合12時間様々な激論を交わしました。

明日も引き続きここで第二ラウンドの予定です。